「全国学力テストの結果を見て」
親の年収と子の学歴は相関関係にあると言われてます。
では、1人当たり県民所得の多い県ほど
今回発表された学力テストの成績が良かったのでしょうか?
答えは、NO!です。
私は大阪府の小学校34位、中学校45位、その他の県の順位を見て
次の仮説を立てました。
「1人当たり県民所得の高い県が上位では無く、
生活保護率の低い県が順位で上に来ているのではないか。」
ネットで調べましたが、ズバリ斬り込んだ資料は見つからず
自分なりに作成・分析しました。(クリックし拡大して見てください)
生活保護率
低い県ほど、小学校→中学校で順位が上がる傾向にある。
生活保護率の低い県ベスト10で小学校→中学校の順位が下がったのは長野1県のみ。
小→中で順位上昇率90%
ベスト20でこの順位が下がったのは長野、新潟、埼玉、佐賀、千葉、三重の6県。
小→中で順位上昇率70%
1人当たり県民所得
1人当たり県民所得の多い県が必ずしも生活保護率が低いとは限らない。
また、1人当たり県民所得が多いBEST10の都府県で、生活保護率低い順位20位以下の5都府県
全て小→中で順位が下がってます。
秋田県
今回学力テスト小学校の部1位、中学校の部惜しくも2位の秋田県は1人あたり県民所得順位42位ですが、生活保護率の低さでは29位です。
そして今回の学力テストの結果。これは何を物語るのでしょうか。
私は教育、福祉の専門家ではありませんので
結論付けることはしません。
しかし、この統計の数字をじっくり見て下さい。
ある種の傾向が感じられると思います。
使用資料
・県民所得→内閣府「平成18年度県民経済計算 1人当たり県民所得ランキング」
・都道府県別保護率→厚生労働省大臣官房統計情報部「社会福祉行政業務報告」(2003年)
by t-morino | 2009-08-28 17:31 | 独白