40グラムの重さ
40グラムってどれ位の重さ?と聞かれても、ピンと来ない程度の重さ(軽さ)だと思います。
買い物に行っても40グラム分下さいとは言わないですし、私の日常生活では縁の無い重量です。
先日、雌特有の疾患で体調悪化が続いていた野良を保護、治療、避妊手術を施しました。
そして、経過が良好そうなので元の場所に戻しに行った際に「仔猫」と妻が声を上げました。
鳥のヒナかと思えたほどの猫が一匹だけポツンと
ヘソの緒が付いた状態で布切れの上に放置されてました。
誰が生んだのか?あたりを見回すと、容疑者アリ。
育児放棄すると聞いていた雌猫を観察すると、赤く汚れた下半身の手入れをしています。
立ち上がるとまだお腹は大きなままですが、後ろ足に近い部分が幾分凹んだように見えます。
この猫が出産したのか。しかし、赤子には興味を示してくれません。
風にさらされ体温が低下している赤ちゃん猫。こういう時は反射です。相談も一切しません。
帰宅後、妻は動物病院にEsbilacを買いに。
私はお湯を沸かし、保温用ペットボトル作製。
そして、体重を量ってみると、40グラムしかありませんでした。
40グラム?
今までここまで小さな仔を拾ったことは無かったですが、この数字は引っ掛かりました。
猫について知っておいて欲しいことというサイトを観ると、「出生時の体重は90~110g位で、70g以下は未熟児」とあります。
幸い、相談に乗ってくれる大先輩ボランティアさんがいるのでアドバイスを受けながら
無事に大きくなってくれることを祈るばかりです。
最後に、我が家は動物愛護団体ではありません。今までに保護し里子に出した猫は13匹。
TNR(Trap-Neuter-Return)は10匹程度してますが、
身の丈の応じた活動をしている一ボランティアに過ぎません。
ですから、寄付は一切募りませんし、カンパのお申し出を頂戴する事もありますが
「その分は地元の猫たちに使って下さい」と全て辞退させて頂いております。
また、猫譲渡に際しも同じくです。
なぜ、このようなことを書くのか。
1、動物愛護に関連した詐欺行為。寄付金の目的外使用(流用)もありますし
2、活動者は少ないより多い方が良いと思うからです。
17日午前3時に妻と交替し、2時間おきにミルク、保温ペットボトルお湯の入替えをし
7時頃、上の文章を入力しました。
「文章完成。」と仔猫の箱を開けてみると
全く動きません。
掌に載せてみると、体の柔らかさとかすかな温もりが感じられました。
つい先程までガサガサしたり、か細い鳴き声を出していたのに
もう動かない。
何をどう考えたら良いやら、私にはわかりません。
近い将来、この仔の里親募集の一助になればと書いた記事が
そのまま死亡報告になるとは。
by t-morino | 2013-04-17 06:58 | 大阪猫