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「お世話になりました」

何の偶然か。
壬生義士伝を観て、北海道でお会いしたおばあさんを思い出した。

先日、北海道の山中をゆっくりと走らせていると
「猫!」と妻の声。
脇道へ車を入れ撮影していると、農作業中のおばあさんと知り合った。
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「自宅でお茶でも飲んでいきなさい」と招いて頂き
ご家族のお話を伺っていると、盛岡から入植されたとのこと。
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10年前に亡くなられたご主人が作られた茶筒。逸品でした。
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以下、壬生義士伝amazonカスタマーレビューに書いたものを転載。

現代のようには農作の技術も進んでいない江戸時代、飢饉が頻発した東北。
食が足らねば、当然だが衣、住も不十分。

妻子を思う心と義の板鋏みの中で
不器用にも武士の本分の何たるかを追い求めた男。
その父を見習った長男。

「盛岡の桜は石を割って咲く。盛岡の辛夷は北さ向いても咲くのさ。
だから、お主らも世にも人にも先駆けてあっぱれぇ!
花っこ咲かせてみろぉ!」の言葉を胸に抱き
満州へ渡るという長女夫婦がどうかご無事であったことを願う。

おばあさんのお話に戻ります。
炭鉱が廃れ、すっかり寂しくなってしまった町でお一人で住まわれている。
どうか健康に留意頂き、長生きして欲しい。

by t-morino | 2016-05-22 15:14 | 北海道